Aster AMA
The Spacesでは、Asterの次世代パーペチュアルDEXとしての全体像、他社と異なる設計、トークンユーティリティ、ポイントプログラム、ロードマップを整理。KJ(Aster BD Director)は、Pro/ワンクリック両モードとAster独自L1上でのHidden Orderでポジション秘匿を重視し、低手数料・高効率・インセンティブでCEXユーザーをオンチェーンへ誘導する方針を説明。RHポイントは総供給4%配布のGenesis(〜10/5 UTC)進行中だが、ロック/ベスティングの詳細は設計中。Aster Chainは来年ローンチ予定のL1でDEX実装に主眼、HyperEVMとは異なる。BNB Chain採用はガス安とBinance/BNBの支援が理由。コミュニティ側からはキャンペーン起因の出来高や配布希薄化への懸念が共有され、エアドロ目的の過度なファーミングより通常トレードの「おこぼれ」的リワード活用が推奨された。
Aster AMA 要約メモ(Twitter Spaces / Boarding Bridge)
開催概要
- 形式と運営: 音声はTwitter Spaces、チャットと質問はBoarding BridgeのDiscord(AMAチャット)で進行。後半20分にライブQ&Aを実施。
- 参加者規模: 同時視聴で約500人超。Aster公式も参加し海外リスナー多数。
- 注意事項: 本AMAは投資助言目的ではなく、投資判断は自己調査で。
- ギブアウェイ: 該当ツイートのいいね・RT・フォローで100 USDCを5名(合計500 USDC)。応募フォームはAMA後半にDiscordで告知。
登壇者
- JJ(Aster BD Director): 戦略・パートナーシップ・エコシステム拡大を担当。CEOはLeonardo(言及のみ)。
- Adman(インフルエンサー): 日本のKOL。視聴者の関心に沿って率直に質問と論点整理を行う役割。
- 司会(Boarding Bridge): 名前明示なし。進行と日英の橋渡し、Discord連携を担当。補助として「つんさん」(BB)がチャット連携とリンク貼り付け。
- 質問者(視聴者): 「シュウマイさん」ほか。海外含む多数。
主要トピック
Asterとは(プロジェクト概要)
- 位置づけ: 次世代のパーペチュアルDEX(デリバティブ特化)として、深い流動性・革新的なインセンティブ設計・滑らかなUXで高いパフォーマンスを目指す。
- 将来拡張: パーペチュアル(先物)に留まらず、スポットや周辺プロダクトも提供し、ワンストップのオンチェーントレーディング・プラットフォーム化。
- 背景トレンド(Admanの見解): 2019–2020頃から「分散型デリバティブ」期待が続き、dYdX、GMX等を経て、昨今はHyperliquidで一気に火が付き、Asterの躍進で「Perp DEXバブル」的な相場観も。ただし一過性に終わらず定着の可能性も感じる勢い。
差別化要素
- 2つのトレードモード:
- プロモード: オーダーブック、各種注文方法、グリッド取引などプロ向け機能を備える。
- 簡易モード(トランスクリプトでは「線1」と記載): ウォレット接続後にワンクリック操作で気軽な取引。上げ下げの方向性を予測するシンプルUIの示唆(Admanの推測)。
- 隠し注文(Hidden Order): Aster独自L1「Aster Chain」上で本領を発揮。ユーザーのポジションや清算ラインが他者に見えないよう設計。クジラのポジションが可視化されやすい他DEX(例: Hyperliquid)との差別化要素で、ターゲット清算等の不公正リスクを軽減。
トークンユーティリティ(ASTER)
- 取引インセンティブ: 取引でポイントやリワードとしてASTERを獲得可能。ASTER保有でポイント加算のブースト。
- 取引手数料: USDC等に加え、ASTERで手数料支払いが可能。ASTER払いは相対的に有利(手数料節約)との説明。
- 今後の拡張: 新プロダクトのローンチに伴うユーティリティ追加予定。
- 相場動向(Admanの所感): TGE直後に急騰(例: $0.13→$1超)し注目が集中。CZ(Binance創業者)言及やBNBチェーン選定などの外部要因・期待感が重なりやすい環境。発言は慎重だが「強い後押し」をうかがわせる雰囲気。
RHポイントプログラム(進行中のキャンペーン)
- 概要: 取引ごとにRHポイントが貯まり、ASTERリワードやエアドロ配分に反映。評価項目は取引、リファラル、チーム活動、ASTER保有、PNL、ポジション保有期間など総合的。
- 現行ステージ: 総供給の4%が「Aster Genesis Stage」に割当。2024/10/05 23:59 UTCまで(司会読み上げ)。
- 重要論点(ロック/ベスティング): Cointelegraph記事で「配布トークンがロックもしくはベスティングの可能性」という報道。JJの回答は「トークノミクス設計中につき明言不可。時期が近づけば明確化(Season終了時点)」とした。現時点でロック/ベスティングの有無は不確定。
- Admanの分析:
- リターン希薄化: 割当(4%)とFDV等が公知に近いと、ROIは計算可能で参入者増により希薄化が進むのが常。初期に「4〜5倍」期待の言説があっても、話題化に伴う取引増で逓減。
- チーム/リファラルの強調: Asterは紹介やチーム活動を重視。タイムラインで話題化と参加増を促進し、結果的に希薄化につながりやすい構造。
- 推奨スタンス: 「エアドロ目的の過剰ファーミング」ではなく「通常のデリバティブ取引の延長でおこぼれの報酬を得る」感覚が健全。ベスティング付与なら短期回収は難しく、損失に近づく可能性に留意。
ロードマップとAster Chain
- Aster Chain(L1): TGE前からロードマップに記載、現在テスト段階。来年の本番ローンチを目標(JJ)。
- 位置づけ: Hyperliquidの「Hyper EVM」的に多様なdApp群を載せる構想ではなく、「Aster DEXを実装するためのLayer1」との説明。将来的にL1として一般的な機能を持つ(JJ)ものの、当面はDEX中核。
- プロダクト強化: 新機能のリリース、UI/UX改善、対応資産拡充。
- コミュニティ/流動性拡大: Season2終了後に新メカニズムを備えた次のシーズン導入。MMプログラム見直し・調整、パートナーシップ強化で深い流動性を確保し高ボリュームを維持。
チェーン選定理由(BNB Chain)
- JJの回答: BNB Chainのポテンシャル、ガス代の低廉さ、Binanceおよび関連ラボの強力なバックアップ。資金面・技術面のサポートが得られることが重要。CZのAster言及も注目度の増幅要因。
CEXユーザーをオンチェーンへ誘導する施策
- 低手数料・高効率な取引体験。
- インセンティブ(ポイント/トークン報酬)を継続提供。
- これらがオンチェーン移行の主要ドライバー(JJ)。
モバイルアプリの開発状況
- 対応: Androidアプリあり。iOSはTestFlight経由で利用可(手順は公式サイトに記載)。
- 今後: 機能追加・拡充を継続(JJ)。
Q&Aハイライト(回答済み)
- なぜBNB Chainを選択?
- 低ガス、エコシステム支援(Binance等)、資金/技術支援の重要性(JJ)。
- どうやってCEXユーザーをオンチェーンに?
- 低手数料・高効率・インセンティブ継続(JJ)。
- モバイルアプリの進捗は?
- Android配布中、iOSはTestFlight。機能拡張予定(JJ)。
未回答・センシティブな論点
- 取引ボリュームの質と持続性(シュウマイさんの懸念):
- 「ボリュームに対してOI(未決済建玉)が低い」「エアドロ目的の無意味な取引が多く、配布終了後に急減する可能性」への対策を問う質問は時間切れで未回答。
- トークン配布のロック/ベスティング有無:
- 設計中につき明言不可。Season終了時に明確化予定(JJ)。
Admanの総括コメント
- 現時点で「効率良い純ファーミング」は不透明。Perp DEXのメリットは「通常の取引でトークン報酬が得られる」点にあるため、無理なファーミングより通常利用の延長で報酬を得る使い方が健全。Aster側もユーティリティの最初に「取引リワード」を明言しており、継続的なトレードのインセンティブがコアだと解釈。
留意点・重要メモ
- トークノミクス: 4%割当(Genesis Stage)自体は確定だが、配布設計(ロック/ベスティング等)は未確定。短期回収を前提にした過大なリスクテイクは避けるべき。
- 隠し注文: Aster Chainでのポジション秘匿は大口トレーダーの安心材料。可視化による清算狙い等の不健全行為抑制に寄与。
- Aster Chain: 当面はDEX中核のL1として設計。BNB上の現行運用と並行し、来年の独自L1本番ローンチを計画。
- コミュニティ施策: 紹介・チーム活動の重視により、参加者の協力行動を促進。話題化→参加増→配分希薄化の力学は常に想定すべき。
実務的アクション
- 最新情報の確認: Aster公式X、公式サイト、Discordでトークノミクスやキャンペーン詳細を随時確認。
- アプリ導入: Android/iOS(TestFlight)を公式手順で導入し、操作性と機能拡張を追随。
- キャンペーン参加: ギブアウェイ(いいね・RT・フォロー)と、Genesis Stage(〜2024/10/05 23:59 UTC)への参加は自己リスク管理の上で。
次回AMAへの期待
- 未回答の重要質問(ボリュームの質、エアドロ後の持続性、MM/バイバック方針等)の深掘り。
- Aster Chainの技術詳細(コンセンサス、手数料設計、ブロックタイム、拡張性、セキュリティ、他dApp展開の方針)。
- トークノミクスの詳細(配布スケジュール、ロック/ベスティング、手数料バーン/買戻し有無、エコシステムリワード設計)。