スクラム会場

本場Spacesは、原作者と編集がドラマ第11話をTVer同時視聴し、場面ごとの演出と役者(風間さん・庄司さん・平井さん・田中颯)の解釈を検討。原作モノローグの口語化やオリジナル要素(佐久間先輩)の効きを評価し、すずめ(39)と啓志(29)、颯の心情を深読み。重めの回に悶えつつハッピーエンド/キス期待を共有。後半はキャスティング裏話、公式供給とファン反応、最終回翌日の制作陣スペース“タコパ”、八景島コラボ、10/7続編開始を告知。

スペース概要

  • 配信目的:TVerでドラマ第11話を同時視聴しながら実況・考察、原作とドラマの差分や演技、キャラクター解釈を語る場。
  • 出演者(自己紹介に基づく)
    • 話者1:原作者(氏名未提示)
    • 話者2:編集(氏名未提示)
  • 冒頭トラブル:マイクがオフで数分無音。再開後に謝罪と仕切り直し。
  • 体調注記:原作者は風邪の影響で声が掠れ気味。

進行と主要ハイライト

  • TVer同時視聴のため、CMの入りが人により異なることを共有。原作者の知人には「CMが一度も入らなかった」例も。
  • 第11話全体のトーン:ジリジリと痛みが続く“暗い回”。視聴者のQOLが下がるほどの切なさ、と半ば自虐的に表現。
  • 小ネタ・ディテール観察:
    • 風船の持ち方が「可愛い」。
    • すずめさんの靴下(アニマル系)や自宅カーディガンに注目。オフの髪型で若く見え「可愛い」。
    • 食描写の連打(アボカド、手羽先、たこ焼き器、カップラーメン)。Twitterで手羽先の“何度もテイクで食べた”話題も確認。
    • スカッシュ会場での会話(佐久間先輩と啓志くん)。原作者が一度「庄司君」と言いかけて即訂正→役と俳優が重なるほど没入。

キャラクターと演技の考察(原作×ドラマ)

田中颯(ハヤテ)像と演技解釈

  • 原作者の評価:
    • 出番は多くないのに、観客の脳内イメージどおりに「颯」を立ち上げた作り込みが秀逸。
    • ドラマは2巻要素も折り込まれており、1巻分のみだと“嫌なやつ”で終わりかねない印象を、演技で厚みづけ(「平井さん」のキャラ読解力・演技が大きく寄与)。
    • 颯の“悪気はない無神経さ”がポイント。他は仕事ができ、気が利き、協調性もある好人物というバランスを的確に体現。
  • 編集の所感:演技の説得力に同意。「服が可愛い」等、造形面にも好反応。

すずめさん×啓志くんの“痛みのターン”

  • 一連の“暗い”描写の積み重ね:
    • 前回の階段の出来事以降、両者ともに“ボロボロ”。すずめさんがぬいぐるみを引き出しにしまう行動や涙のシーンは、関係の冷え込みと自己抑制の象徴として強烈。
    • カップラーメンの独食など、生活感のある小道具が虚しさを増幅。
    • 原作者は「早く仲直りして」「仕事が手につかない」と視聴者心理を代弁。
  • 上司×部下の倫理と配慮:
    • すずめさんはキャリア的に“自分が動けばいい”では済まさず、啓志くんの将来や社内評価まで慮る“バツっと切る大人”の選択に。背中を向けたままの対話や、閉じた“シャッター”の比喩が刺さる。
    • 編集も「一人で背負いすぎ」と共感しつつ、二人の幸福を渇望。

年齢ギャップ表現(29歳と39歳)

  • 原作者の評価:
    • 「落ち着いて見えるが、まだ若い」「大人に見えて、実は未熟」など、29/39歳の微妙な境界線の演技が見事。

オリジナルキャラ“佐久間先輩”の機能

  • ドラマ固有の存在として二人を支えるはずが、視聴者目線では「早く助けて、早くくっつけて」とヤキモキ。原作(1巻)よりも“重め”の構成で、停滞の長さが心理的負荷に。

原作モノローグの口語化と構成

  • 原作者の専門的視点:
    • 原作台詞とオリジナル台詞が層状に溶け合う“ミルフィーユ”の脚色が秀逸。モノローグの口語化も自然で、シーンの流れに違和感がない。
    • 「この尺があれば自分も描いただろう」という拡張感がたびたび訪れる。

第9話「田中事変」の振り返り

  • 前半は“ご褒美回”、後半で一気に反動の痛み。原作者は家族と視聴しながら衝撃を吐露。
  • 重要点:当該シーンは「原作ほぼそのまま」の台詞運びで、予想以上の踏み込みに原作者が驚愕。
  • 俳優評価:
    • 風間さんの圧倒的演技が座組全体を“引っ張る”と分析。美術予備校での経験則(上手い一人がクラスを底上げ)を引き合いに。
    • すずめさん(風間さん)の“バターンとシャッターが閉まる瞬間”の表現、啓志くんの「しくじった」表情の変化がとにかく巧い。

キャスティング/オーディション裏話

  • 原作者の関与:
    • 候補提示に対してイエス/ノーで応答。啓志役(庄司さん)は動画の“第一印象”で即「この人で」。当時は資料が少なく、レンジャー作品の硬派な動画を見て一瞬不安も、オーディション時のナチュラルな会話芝居(タコパの場面想定)を信じて決断。
    • 放送が始まってからは“当時より上手くなっている”実感。座長格の力量(風間さん)が化学反応を促したと推測。
  • 配役ポリシー:
    • すずめさん役は“演技が担保されている俳優”を絶対条件とし、首を縦に振るまで譲らず。風間さん決定で“ここからは自由に”と全面信頼。
    • キャスト決定までに約1年以上。結果には大満足。
  • 俳優の解釈力:
    • 庄司さんが「恋に落ちた瞬間の固定化」を疑い、断片の積層で恋が形成されるという原作者の設計(順序非定義)と一致した点に感銘。

視聴体験と感情曲線

  • 連続する“しんどい回”でも演技の巧さで繰り返し視聴してしまう矛盾した快楽。階段シーンは何度も見返す名場面に。
  • 視聴者心理の飢餓感:
    • “口を開ければ与えられた”ご褒美が断たれ急速に渇く。原作者は「今はただただキスが見たい」とまで心情が変化。
    • ネタバレ回避主義(「抜け駆けしない」)を貫くが、不安から担当に「キスはあるのか」を確認しそうになるほど。ハッピーエンド必須の強い願望。

反響・コラボ・プロモーション

  • 視聴者層の拡大:BL未読の知人が深くハマる事例が複数。原作者の初期願望(BL未経験層の入口に)を達成。
  • 公式の“供給”への賛辞:
    • 透過画像・動画の投下頻度と刺さり方が凄まじく、“福利厚生がすごい”。ひざ乗せ写真・アイドルポーズ等に筆が止まるほどの衝撃。
  • リブレ(BBOY編集部)内のムーブメント:
    • 社員のファン化(ファンクラブ加入、東京駅でのアクスタ並び、譲り合い文化)。
    • デザイナー部署では社内業務上の情報で“ネタバレを浴びる”悩ましさも。社内オフ会は盛況。
  • コラボ情報(聖地・食):
    • 八景島シーパラダイス:赤ちゃんスズメクレープ販売。オープニング曲×水槽演出は9月まで、クレープは10月末まで。原作者もアクスタ持参で巡礼予定。

原作の進捗と告知

  • 続編開始:10月7日発売号から連載再開。カラーも制作済みで“無事入稿”。
  • クリエイターの戸惑いも吐露:
    • ドラマ熱に火がつき“コミカライズを書けば堂々と描ける”と暴走しかけるも、編集に“まずは原稿”と諭され軌道修正。
    • 自作キャラとドラマ版の相互影響で“何次創作?”と自己ツッコミしつつも、創作エネルギーに変換。
  • 扉アイデア:啓志くんのカメラロール風デザイン(アイドルポーズ)。公式の供給と偶然シンクロする場面も。

次回イベント(スペース)

  • 最終回翌日の土曜(20日)16時頃に“制作スタッフさんとタコパ・スペース”を開催予定。
    • プロデューサー、脚本の参加を打診中。会場から原作者×編集の2人で配信。
    • ドラマ内ケーキの再現も検討。次回は“ミスなく”を目標に、原作者の声の回復も祈願。

総括(編集・原作者のスタンスと希望)

  • 三ヶ月間は「人生で指折りに楽しい夏」。
  • 作品は“恋愛”として、事件性よりも感情の機微で牽引する設計。ゆえに俳優の演技が鍵であり、現座組は期待以上の成果。
  • もっと続いてほしいという渇望:
    • 「5分番組でも毎日」「ただの日常ショート(今日の啓志/今日のすずめ)」でも見たい、というほど愛着が増大。
  • 結び:来週は“ご褒美回”であると信じて就寝へ。二人の幸せな再会とハッピーエンドを強く願っている。

付記(メモ)

  • 用語・人物(発言に登場):
    • 風間さん(すずめさん役の俳優)/庄司さん(啓志役の俳優)/平井さん(颯関連で言及)/祖父江さん(インタビュー言及)/佐久間先輩(ドラマオリジナル)。
    • キャラ:すずめさん/啓志くん(ケーシー)/田中颯(ハヤテ)。
  • 同時視聴媒体:TVer(CM入りは視聴条件で差異)。